57歳男性・髙橋さんの場合
<髙橋さんのプロフィール>
・57歳、男性
・新卒から大手製薬会社に勤務
・営業職、採用職を経験
髙橋さんは大手の製薬会社に新入社員として入社し、57歳で早期退職するまで1つの会社で働いてきた、この年代に典型的なサラリーマンです。長く担当した営業職に加え、人事部の採用職も10年ほど経験しました。
50代半ばになった頃、会社にある問題が起き、大型製品の売り上げが激減。その利益損失を補うためか、会社は全社員向けに「早期退職プログラム」を打ち出しました。
髙橋さんは初めこそプログラムに関心がありませんでしたが、よく考えると年齢も57歳で定年も間近。
「どのみちあと数年で定年退職か……。今後のことを考えると、このプログラムに応募するのも1つの区切りになるのかな」
そう考えて退職を決意。プログラムに応募することにしました。
「定年より少し早めに辞めることで、会社では経験できなかった違う人生が拓けるかもしれない」
退職する頃にはそんな淡い期待も芽生えていたのでした。