「まるで宣伝トーク」の提案内容にモヤモヤ…
しかし、その後の提案内容がいまひとつしっくり来ませんでした。
私はもともと小心で、株式など買おうものなら値動きが気になって眠れなくなるタイプです。これまでの人生でも価格変動の大きい金融商品は極力避けてきました。現在も資産のほとんどは国債か銀行預金に置いてあります。
そんな私にそのFPの方が勧めてきたのが、よりにもよって変額保険だったのです。
「株式などで運用していますから、景気が良くなれば受け取る金額もアップする。インフレに強い金融商品の代表格と言えます。逆にデフレ期が続くと年金や保険金が減ってしまうこともありますが、このタイプなら最低保証があるので大丈夫です」
失礼ながら、FPの方の言葉が生保レディの宣伝トークのようにしか聞こえませんでした。その場で外資系の生命保険会社の資料を渡され「よろしければうちからご紹介できますよ」と言われましたが、返事は保留し、そそくさと事務所を後にしました。
セカンドオピニオンを聞くことに
素人の私がいくら考えても仕方がないと、別のFPの方に“セカンドオピニオン”を聞いてみることにしました。そこでお願いしたのがネットで見つけた白石さんです。
自身のウェブサイトに「徹底的に、お客さまに寄り添います!」と大書していた白石さんはなんと29歳。彼のプロフィールを読む限りでは、キャリアは前に相談したFPの方の半分にも満たず、プロフィール写真は大学生かと思うくらいの童顔です。
本当にこの人でいいのか迷いましたが、「世代の違う専門家の意見を聞くことも大事」と思い、問い合わせコーナーに連絡先や相談内容を記入しました。そして、それは結果的に大正解だったのです。
●インフレ対策は本当に「変額保険」がベスト? お金のセカンドオピニオンで得た納得の答えとは――。
続きは、後編【老後資金が不安なおひとりさま女性が「明るい未来」を確信できた理由】で解説します。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。