家賃よりもかなり安いローン返済額にショック
友人がマンションを購入したのは4年前で、購入価格は約5000万円。頭金を1000万円入れて残りの4000万円を借り入れたということでした。しっかり者の友人はその頃から将来的な金利の上昇を見越して固定金利ローン(フラット35)を選んだそうです。金利は1.27%、月々の返済額は12万円で、管理費や修繕積立金を加えてもわが家の家賃よりかなり安かったのはショックでした。
「郷田は賃貸派だったよな。でも、賃貸って毎月の家賃を捨てているようなものじゃないの? 最近は首都圏のマンション価格が上がってきているから、ここだって住み替えたくなったらそれなりの価格で売れると思うんだ。そうすれば、それを元手に次のマンションが買えるじゃん」
そう言われて言葉に詰まりました。
賃貸生活を選んだのは失敗だったのか。そんな疑念が頭をもたげたのは、どうやら妻も一緒だったようです。友人宅からの帰り道、黙りこくる私たちをけげんに思ったのか、娘が「パパもママも元気ないね~。疲れちゃったの?」と顔をのぞき込んできました。
翌日、娘を保育所に送っていこうと家を出る際、妻に声をかけられました。
「航も昨日、よく眠れなかったんじゃない? 私たちだけで悶々としていても仕方ないから、専門家の意見を聞いてみようよ。私、心当たりがあるんだ」
●家賃が5万円もマイナスに!? 続きは後編【「電気代が倍に…」追い詰められた家族の家計が一気に好転、何をした】で紹介します。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。