都内のIT企業に勤務する小久保翔太さん(仮名、34歳)は会社員の妻と小学生の息子2人の4人暮らし。現在暮らす2DKの賃貸マンションでは手狭になりマイホームの購入を検討していたところ、すぐ近くに新しい分譲マンションが建設されることを知ります。しかも、それは広さも間取りも理想的な物件でした。

しかし、高額な住宅ローンを組むことに不安な小久保さん夫妻。そんなときに頼ったのが住宅ローンに精通したある専門家でした。「それまでの価値観や考え方を大きく覆す、あっと驚く内容だった」と小久保さんが振り返る、そのアドバイスの中身とは……。

●前編:共働き年収700万円で「5000万円の家が欲しい」夢かなえた驚きの解決策

先行き不透明な時代に5000万円の巨額ローン

マイホームの購入を考えていた私たち夫婦の前に現れた理想的な新築マンション。問題は5200万円という販売価格です。自己資金が少ない私たちは5000万円のローンを組む必要があり、これから子供の教育費がかかる中で、しかも、この先行き不透明な時代に巨額のローンを抱えることには不安がありました。

そこで相談を持ち掛けたのが、YouTubeで住宅ローン利用者へのアドバイス動画を配信していたファイナンシャルプランナー(FP)の髙田さんです。私たち夫婦が都内の有名神社近くの髙田さんのオフィスを訪れたのは昨年11月。イチョウを植えた参道が黄金色の落ち葉に彩られた季節のことでした。

「都内で新築マンションを購入する場合、住宅ローンは平均していくらくらい組むものでしょうか? そもそも、平均的な収入しかない私たちが、5000万円もの借金をして返済していけますか?」

いきなりまくしたててしまった私を落ち着かせるように、髙田さんは穏やかな声で言いました。

「小久保さんは今、『平均』という言葉を何度かお使いになりましたね。でも、平均はしょせん平均でしかありません。大切なのは、小久保さんご一家がどうなのかということです。今日は小久保さんが理想のマイホームを手に入れるためのベストな方法についてお話ししませんか?」

そして、手元のパソコンを開いて画面を見せてくれました。