一人娘を「憧れの有名私立小学校」に通わせたい

結婚して6年、長女の結真(ゆま)が生まれて間もなく5年になりますが、その間、手取りベースの収入はほとんど増えていません。高校の同級生だった嫁は美容師で、出産を機に退職しましたが、結真が幼稚園に通うようになってまた近所の美容院で働き始めました。

生活に余裕があるとは言えませんが、手元には、結真の教育資金用にと毎月2万円ずつためてきた積立金と、独身時代の貯蓄を合わせて300万円ほどの軍資金がありました。これを2倍に増やせれば、以前嫁が話していた私立の小学校に結真を通わせることができるかもしれない。ふと、そんなふうに考えてしまったのです。

結真が一番親しい幼稚園のお友達が愛佳(あいか)ちゃんというのですが、愛佳ちゃんには3つ違いのお姉ちゃんがいて、社宅からそれほど遠くない私立小学校に通っています。その小学校は最先端の教育理論を実践していてメディアに取り上げられることもしばしばあり、有名デザイナーが手掛けた制服もかわいらしくて、近所の子育てファミリーの憧れの存在でした。嫁の「愛佳ちゃんはきっとあの小学校に入るから、結真も一緒に行かせてやれたらいいのにな~」という話を何度聞かされたかしれません。

その小学校は初年度納入金が100万円、以降も年間60万円程度がかかります。現状の家計ではかなわぬ夢ですが、投資がうまくいってコンスタントに利益が入ってくるようになれば、何とかなるかもしれない。いつも結真の世話は嫁に任せきりで、特にコロナの感染拡大後は子どもが喜ぶようなレジャーにも連れて行っていないという引け目もあり、米国株への投資を決めたのです。