アクティブファンドに投資する際にも注意が必要

 日本株に投資するファンドが指数を上回っている割合を、10年投資した場合で見ると、68.44%が下回り、3割ほどしか勝てていないことが分かります。

アンダーパフォーム:指数を下回った割合

出所:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス SPIVA Japan Year-End 2020

3割のファンドが指数を上回っていることは確かなのですが、その3割の良いファンドが企業型確定拠出年金の中に入っているかと言うと、非常に可能性が低いと思われます。アクティブファンドに投資する際には、しっかりとした分析が必要になってきます。

全世界の株式に投資したい場合は、3本で投資する

全世界の株式に投資する場合は、日本株式、先進国株式、新興国株式の3本に投資することで実現できます。

2022年2月末時点での、世界の株式時価総額をわかりやすく分けると、日本株が10%、先進国株式が80%、新興国株式が10% になります。10%単位で投資するとわかりやすいかと思います。ご参考ください。

また最近人気になっている米国株式のみに投資するファンドは、企業型確定拠出年金では、ほぼ見かけたことがございませんでした。一般の口座や、NISA制度を使っての投資になります。

退職金制度の多くは、転職や退職の際に受け取って終了してしまうことが多いのですが、確定拠出年金は、色々な変化(金融商品の変化や人生の変化)に対し、ある程度では対応できる優れた仕組みになっております。最終目標(ゴール)に向けて、確定拠出年金とぜひ長く付き合って行って欲しいと思います。