金融機関の変更で大事な情報の一部がリセット!
今ではiDeCoにも低コストなインデックスファンドが揃っていますが、10年以上前は、そこまで品ぞろえが豊富ではありませんでした。ですので、低コストなインデクスファンドを取るか、運営管理手数料が安い金融機関、どちらかを優先して選ぶ状況でした。
最初は、商品の手数料の安さもあり、ある地方銀行のiDeCoを利用していましたが、運用管理費用(信託報酬)の安い商品も出てきていましたので、乗り換えを実行しました。
残高が300万円以上になった方は、見直しのタイミングです。似た商品の信託報酬が、0.1%以上下がれば、300万円×0.1%=3,000円ほど安くなります。運営管理手数料1年分の差を埋めるぐらいになります。
iDeCoでは金融機関(運営管理機関)の変更(移換と言います)も可能です。ただ、年金制度でもあるためか手続きはちょっと煩雑に感じましたが、コールセンターの方がしっかりとフォローしてくれます。ミスがあったとしても無事に移すことができますので安心してください。※手続き完了まで2か月ほどかかります。
しかし、大事な大事な情報がリセットされるのでご注意ください。
大事な情報とは、ご自身が拠出(積み立てたお金)した金額です。移管先に引き継がれるのは、積み立てた金額ではなく、その時の時価(いったん売却された残高)になります。
もし100万円積み立てて、150万円の時に移管すると、新しい金融機関では拠出金は、150万円と表示されます。100万ではなく150万円から積み立て再スタートするように見えますので、積み立てた額は、しっかりとメモしておいてください。
※拠出した期間は正しく引き継がれています。