iDeCo(個人型)からDC(企業型)へ、ラインナップは要チェック

iDeCoでは商品ラインナップに力を入れている金融機関(運営管理機関)もあり、品揃えが決め手となって、ネット証券系の運営管理機関を利用していましたが、勤務先が企業型確定拠出年金を導入するにあたり、iDeCo(個人型)からDC(企業型)へ移換されました。この場合も積み立てた金額がリセットされ、手続き時の残高が反映されますのでメモしておきましょう。

また、iDeCoでは、1本で全世界の株式に投資できるインデックスファンドや、特徴のあるアクティブファンドに投資をしていましたが、企業型ではそれが難しくなりました。

ここで少し、企業型確定拠出年金のラインナップの傾向について、これまでの相談経験をもとに感じたことを挙げておきます。相談者様の声としては、以下のようなものがあがっています。

・インデックスファンドの信託報酬が若干高い
・インデックスファンド、バランスファンド中心
・新興国やREITへ投資できる商品が自社のメニューにない
・全世界の株式に1本で投資できるファンドがない
・アクティブファンドの成績があまり良くないものが多い

企業型確定拠出年金の場合は、企業側の入れ替えに伴う負担がある点や、加入者が選びやすいことを考慮して商品数を絞っている傾向もありますので、最新の低コストファンドがラインナップに上がることは難しいですし、例えば、全世界株式型や米国株式型などは、そもそも企業向けメニューに上がっていないことも多いので、要望しても難しいのが現状です。

しかし、商品ラインナップについては、個人投資家のみなさんの投資意欲、コスト意識の高まりなどもあり、見直しについて注目が集まっているように感じますので、要望を上げたり、改善に期待しましょう。