30年超が主流、50年ローンも増加傾向に

住宅金融支援機構が2025年6月27日に公表した「住宅ローン利用者の実態調査」によると、住宅ローンの返済期間は「30年超~35年以内」が最も多く、全体の45.8%を占めていることが分かった。つまり、住宅ローン利用者の約半数が30~35年程度という長期返済を選択していることになる。

返済期間

住宅ローンの返済期間を表した図表
 
出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」
 

調査は24年10月~25年3月までに住宅ローンを借り入れた全国20歳以上~70歳未満の1397人を対象に25年4~5月に実施された。

注目すべきは、前回調査時(24年10月)と比較して借入期間が「20年超~35年以内」の人が60.9%と6.2ポイント減少している点。その一方で、「35年超~50年以内」は25.5%と、4.6ポイント増加している。これは、より長期の住宅ローンを選択する傾向が強まっていることを意味している。

特に「40年超~50年以内」の超長期ローンを選択している層も徐々に増加傾向にあり、2023年10月調査から選択肢に加えられて以降、シェアを拡大している。