安心材料が触れられないお金に
「まさか、こんな形で“使えないお金”になるなんて……」
NISAで順調に増えた資産。老後の備えとして積み立ててきたお金であり、子どもに迷惑をかけないための“安心材料”でもあります。ところが、その本人が認知症になると、この資産が“家族では一切触れないお金”に変わってしまうことがあります。
認知症は突然やってきます。しかし、一度発症すると、金融機関は本人の意思確認が取れない限り、どれだけ家族が困っていようと資産に触れさせてくれません。
これは、80歳の父が認知症と診断され、2000万円のNISA資産が事実上「凍結」された一家がたどった実話を基にしたストーリーです。