離婚や別れの後、妊娠を告げずに一人で子を育てる女性もいます。
別れた理由は、相手とは性格が合わない、モラハラだったなどがありますが、子どもが大きくなってから父親を探すこともあるようです。今回は、子どもが17歳になったシングルマザーのお話です。
妊娠を知らせないことを選択
シングルマザーの村上江美子さん(仮名)は55歳。歯科医師をしていて、17歳の高校生の娘さんがいます。35歳の時にネットで知り合った男性と恋に落ち同棲したものの、そろそろ結婚というタイミングで喧嘩別れをしてしまったそうです。
相手は同じ大学を卒業していましたし、会話もたくさんあって楽しかったそうですが、彼は次第に暴言を吐くようになりました。女性を軽視するような失礼な言動が見えてきたので、江美子さんは離別を決意したのです。
ところが、その決断には大きな誤算がありました。彼女は妊娠していたのです。
妊娠は離別をしてから気づきましたが、一人で育てることを選び、元恋人には連絡をしなかったそうです。元恋人からすれば、この世の中に自分の子どもが存在することを知らないということです。
もちろん知らせるかどうかは悩みました。でも、知らせたところで「本当に俺の子か」「DNA鑑定をしろ」「おろせ!」などと言われて精神的に苦しむのも嫌だったそうです。
もともとモラハラが嫌だったことも別れた理由の1つですから、とにかく面倒なことになるのも嫌だったとのこと。それに、自分とは性格が合わないために結婚したくない、でもそれ以上に子どものために結婚するのは嫌だったとも話してくれました。
別れてから元恋人とは一度も会うこともなく、子どもの存在を知らせることもなく、あっという間に月日は流れ、娘さんは17歳になりました。
