FIRE後の「想定外」と親へのSOS
会社を辞めてからしばらくは順調でした。フリーランス向けの仕事マッチングアプリで、1件数万円の案件を月に数件受けることで、最低限の生活費はまかなえると思っていたそうです。
しかし、実際に蓋を開けてみると、仕事は単価の低いものが多く、安定性もない。フリーランスの年収は200万円にも届かず、毎月の家賃と生活費で手一杯。資産6000万円を取り崩して生活する計画もありましたが、「資産が減るのが怖くて使えない」という状態になっていました。
「お金がないとは言わない。でも、家にいさせてほしい」
こうして、FIREしたはずの息子が、“子供部屋おじさん”として帰ってきました。
●拓人さんが実家に戻ってきたため、和代さんの老後不安は大きくなってしまいます。後編【「資産は減らしたくない」実家に戻った40歳FIRE息子…親にのしかかる月5万円の負担増と老後の不安】で詳しく紹介します。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。