「仕事と育児の両立がキツい」が理解不能! なぜできない…?

ひとまず愛さんの育休中は、特に大きな問題はなかったそうです。拓也さんも普段以上に家事をこなし、育児にも積極的に関わったものの、幸いにも長女は夜泣きなども少なく、生活は意外にも安定していたといいます。妊娠が分かってから、育児について学んでおいたことも大きかったとのことでした。

問題は、愛さんの育休が終わってから。ほどなくして、彼女が仕事を減らしたい、専業主婦かパートになりたいと言い出したのです。理由を聞くと「仕事と育児の両立がキツいから」といいますが、彼には理解不能だったといいます。単なる甘えにしか思えず、やんわりと断ったうえで“努力”を促したとのことでした。

彼の職場には、同様に育児をしながら働く女性も多かったのですが、その人達は皆、普通に働けています。もちろん時短勤務などの女性もいましたが、育児を理由に辞める人など一人もいなかったのです。両立など誰でもできるはず、最初はできなくてもできるように工夫すればいいだけ、その努力をしていないだけ……彼には、そのようにしか思えなかったとのことでした。そのため、その後も彼女は何度も退職を望んだものの、すべて却下したそうです。

もちろん彼も、引き続き今まで通り程度には家事育児に関わったといいます。それどころか、彼いわく「彼女の成長を阻まない程度に」、少しずつ自分の負担を増やしたそうです。それでも、彼女は不機嫌になるばかりだったとのことでした。

二人はこの後、どのようになるのでしょうか……? 後編【「もうこんなモラハラ耐えられない!」という妻の言葉の意味が理解できなかった…エリート男性の残念な末路】にて詳説します。

 

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。