“ビジュアル”には自信があったがゆえに…

清美さんは端的に言って、今まで男性や交際に興味がありませんでした。勉強や仕事にまい進するためには必要がないもの、と考えていました。

ただその割に、頻繁にデートに誘われており、たまたま今までは仕事に夢中だっただけで、自分なら望めばすぐにでも結婚できるはず……そのように考え、彼女は婚活をスタートさせたのでした。

しかしここで、ビジュアルへの過信と恋愛への経験不足が出てきます。なんと彼女は、20代の男性を希望したのです。相応の容姿と年収500万円以上があるなら30代前半も可としたものの、とにかく若い男性を希望したといいます。そうでないと「自分とは見た目が釣り合わないから」とのこと。そうして若い男性に支えてもらい、かつ自分は仕事をセーブできる環境を得ようと考えたのです。

とはいえ、現実は残酷でした。

何となく仕事関係者は避けたかった彼女は手始めにマッチングアプリを試したのですが、ここで声をかけてくるのは、年収はともかく年上の「おじさん」ばかりだったといいます。同年代でさえまれで、20代~30代前半の若い男性からはいっこうに相手にされなかったのです。

彼女は本気で、原因が分からなかったといいます。もしかしたら写真写りが悪いのかと思ってエステに行き、美容院にも行き、化粧品を変え……そのうえで写真スタジオにも行ったそうです。しかしそれでも結果は変わらず、彼女は落ち込むことが増えていきました……。