デート経験が乏しく、対策も美容ばかり。相談所でもダメだった……

清美さんはその後も婚活を続けました。そうして婚活パーティーなどで30代前半の男性と会えることもあったのですが、実際に出会えても、関係が深まることはなかったのです。今にして思えば、今までは男性をあしらい続けてきたため、傲慢(ごうまん)な態度が出ていたのかもとのことでした。

とはいえ当時の彼女は、そうとは考えられなかったといいます。それどころか今まで以上に“ビジュアル”磨きを加速させ、とにかく高額な化粧品を買いあさったのです。エステや美容院、美容クリニックの頻度も高め、考えられる限りを実践しました。しかし、やはり結果は変わらなかったといいます。

そうこうしているうちに、彼女は40歳を超えてしまいました。そうして自力での限界を感じ、彼女は結婚相談所に行ったのですが……最初の面談で高望みだとダメ出しされたそうです。40歳女性として肌や髪つやの美しさは認めるが、結婚相談所において40歳では20代どころか30代前半も厳しい現実があり、せめて同年代以上を対象とするように言われたといいます。

彼女は心底、悩みました。同年代の未婚男性は「おじさん」にしか見えず、どうしても受け入れられません。でも結婚しないと経済的な支えが得られません。愛かお金か、どちらかだけというのは彼女には考えられなかったといいます。

彼女は最終的に、どのような決断を下したのでしょうか。結末は後編【「美容をがんばっても、私は若くはないんだ…」アラフォー女性が“現実”に気づいた瞬間】で解説します。