「友人が“超”ハイスペ男性と結婚」が、大きな転機に

結婚後、智子さんは専業主婦になりました。まだ子供までは考えられませんでしたが、幸いにも浩二さんは理解を示してくれたそうです。こうして楽しくもない仕事から解放された彼女は、優しい彼と2人で充実した毎日を過ごしていたといいます。

しかし彼女が28歳になった時、転機が起こりました。

同じく上京していた高校時代の友人から連絡が入り、結婚式の招待状が届いたのです。友人は河野清美さんという方で、大手企業に勤める年収700万円の女性。お相手は山崎正人さんという、外資系勤務・年収1200万円の30歳男性だといいます。

彼女から見た高校時代の清美さんは、勉強ばかりしていた色気のない女性です。自分の結婚式で久々に出会った時も印象は変わらず、明らかに自分のほうが美人だと感じました。それにもかかわらず、正人さんは浩二さんよりも高年収かつイケメンの“超”ハイスペ男性だったのです。

「なんであの子がこんなハイスペ男性と結婚できるのよ……」

家に帰ると浩二さんが笑顔で出迎えてくれました。そして彼女も笑顔で応じ、今日の結婚式について、浩二さんに話したといいます。しかしこの時、すでに彼女は自分の浩二さんへの愛情は冷めつつあることを感じていたのでした……。