吉田敦子さん(48歳・仮名)は約20年勤めた会社を辞め、独立開業する道を選んだ“おひとりさま”。「本当にやりたい仕事」を実現すべく、在職中に難関資格の行政書士を取得します。

しかし、5年ほどたって安定した収入が得られるようになってきた途端に、乳がんが発覚。「仕事も暮らしも諦めたくない」という気持ちが湧き、治療と仕事を両立するための道を探ることを決意しました。

●前編:【「右胸に違和感…」40代おひとりさま女性が独立開業、軌道に乗った直後に発覚した体の異変】

フリーランスが使える制度は限定的

会社員や公務員には、支えとなる制度や仕組みがあります。例えば、休業中に経済的な下支えとなる傷病手当金。その他、年次有給休暇の利用や在宅勤務など、どのような休み方や働き方ができるのかを就業規則等で決めている企業もあります。

ただ、敦子さんは独立開業しているフリーランス。残念ながら、使える制度は限定されます。そこで、2つの側面から課題をあぶりだし、解決方法を考えました。