課題①:体調を考慮しながら働ける状態か?
最初の課題は、敦子さんが働ける状態なのかの確認です。治療に専念するため一時的または長期にわたって休職が必要になるのか、もしくは、体調を考慮しながら働けるのか、主治医の意見を聞くことが重要です。
敦子さんの現在の治療計画は、25日間の放射線治療(平日5日×5週間の通院)とホルモン治療(内服薬を5年間服用の予定)です。
主治医に尋ねたところ、「治療の副作用により、のぼせやめまいのような更年期症状が現れたり、疲れやすくなったりします。そのとき無理せず休めるのであれば、仕事を続けても大丈夫」との意見をもらい、少し心が緩みました。
体調を考慮して働くための改善案
敦子さんの主な仕事は、外国人雇用のサポートと生活面での相談業務。この他、スポットで助成金の申請も行っています。今後の仕事の仕方について、筆者が提案したことは、次の2つです。
・メインの仕事は、可能であれば面談の一部をオンラインにしたり、提出書類を郵送したりして、移動による体への負担を軽減すること
・補助金申請の業務はタイトなスケジュールの依頼が多いため、代わりに請け負ってくれる同業者を頼ること
困ったときはお互いさま。困った時に頼れる信頼できる仲間を持つことも、仕事を続けるうえでリスク管理になります。