心配した長女が提案した「お金の専門家」への相談

先月妻が50歳を迎え、誕生日には娘と息子が私たち夫婦を都心のしゃれた和食店に招待して、お祝いの会を催してくれました。

せっかくの会なのに私たちの顔色がさえなかったことが気になったのでしょう。看護師をしている娘が「体の具合でも悪いの?」と尋ねてきたので、その場は「この年になると、老後のこととかいろいろ心配ごとが多いんだよ」と笑って取りなしました。

娘は子供の頃から人の気持ちに敏感なタイプです。私たちの様子がいつもと違うと思ったらしく、帰宅後、「老後のお金のこととか心配なら、この人に相談してみるといいよ」と名刺を渡されました。それがファイナンシャルプランナー(FP)の川端さんと出会ったきっかけです。

昭和のサラリーマンの私には、こんな情けない話を赤の他人に相談するのは恥ずかしいという気持ちがありました。背中を押したのは妻です。わが家の家計を握る妻は「今何とかしないと大変なことになる」と言って、強引に私を川端さんの事務所に引っ張っていったのです。

●槇原浩さんを突如襲ったお金の危機。FPの川端さんの助言で見出した解決策とは? 後編【老後破産を覚悟した51歳男性が、“使えるものは使う精神”で見つけた解決策】で詳説します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。