密すぎる人間関係、一向に改善しない家計

周囲が高齢者ばかりという事情もあり、地元の祭りや運動会など、男手が必要な時には必ず私に声がかかります。そうした場合は何を差し置いても駆けつけなければなりません。

菓子作りが得意な妻の作るケーキやプリンはお年寄りや子供たちから大好評だったのですが、それが裏目に出て、妻は老人会や子供会の行事に頻繁に駆り出されるようになりました。

ご近所付き合いもなかなか大変です。妻がパートから帰宅すると、家の中にお隣のおばあさんが座っていたなんてことはしょっちゅう。お裾分けのおかずも私たちが留守の際は「傷むから」と勝手に冷蔵庫に入れておいてくれます。

下の息子はゲーム好きで最新のゲームソフトを買い与えていたせいか、子供部屋がいつの間にか近所の子供たちのたまり場になってしまい、上の息子から「勉強に集中できない」と文句を言われました。

意外に負担が大きかったのが冬場の雪かきです。そもそも、山梨にこれほど雪が降るとは知りませんでした。30~50cm近い降雪があれば、わが家だけでなく、周囲のお年寄りたちの家の前の道まで雪かきをする必要が生じます。まだ辺りが真っ暗な朝6時頃から始めても、毎回8時近くまでかかりました。

また、家計も正直それほど改善されたわけではありませんでした。

私の3割の減収はやはり痛手ですし、この地域で暮らしていくにはどうしても車が2台必要となり、その維持費がバカになりません。特に最近はガソリン代の値上がりが大きな負担になっています。