借金を抱えていた前妻、さらに不貞まで…
蒼空の名前を聞く度に、あの女狐のような女の顔が浮かびます。和也の前妻の美穂です。美穂は和也が新卒で入社した会社で受付をしていた派遣社員でした。切れ長の目の美しい人ではありましたが、初対面の時から主人や私に対して妙になれなれしいのが気になりました。
結婚した翌年には蒼空が生まれ、週に1度は親子3人でわが家を訪れるなど、表面上、私たちとの関係も良好でした。しかし、今思えば、私たちからお金を引き出すことが目的だったのでしょう。主人などは孫かわいさに蒼空に高額なベビー服や知育玩具を買い与え、満1歳にもならないうちから幼児教室に通わせたいと頼られればその費用を出してやっていました。
美穂が実は買い物依存症で、結婚前から何百万円もの借金を抱えていることが分かったのは、2人が結婚して4年後。蒼空が幼稚園に通い始めた年のことでした。和也の自宅まで取り立てがやって来て、さらには美穂の不貞も発覚し、和也はかなり追い詰められたようでした。
私たちが手配した弁護士による話し合いで、半年後に離婚することになりました。蒼空の親権は持っていかれ、20歳まで月額20万円の養育費を負担する、加えて美穂の借金はこちらで穴埋めするという不利な条件でしたが、さっさと厄介払いができて良かったと思いました。
美穂が出ていった家の片付けに行った時、和也や私たちがプレゼントしたブランド品はもちろん、結婚に際して購入したイタリアの家具やドイツの食器セットなどめぼしいものは一切合切持ち去られていて、嫌な気持ちになったのを覚えています。
●前妻と直接の話し合い! 想定外の展開へ… 続きは後編【全財産を狙う元嫁の「異常な執着」に震撼…自宅取られた老夫婦の末路】で紹介します。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。