「やっぱり私には彼しかいない」

不思議なもので、この数カ月資産運用について真剣に調べたり検討したりしているうちに、彼氏から結婚延期を告げられて以降、心の中にくすぶっていたもやもやした思いがいつの間にか消えていました。iDeCoを始めたことにより漠然と抱えていた「独りぼっちの老後」への不安もなくなり、人生は長いのだから目先の結婚に固執せず、もっと自分の可能性にチャレンジしたいという気持ちが強まりました。

そうした中で自分を見つめ直し、「なぜ結婚したかったのか」「何のために結婚するのか」「そもそも、自分はこれからの人生をどう生きていきたいのか」と考えた時、かつての自分は「とにかく30歳までに結婚するんだ」という気持ちが強過ぎて、彼を追い詰めてしまっていたことに気付きました。一方で、自分の仕事が大変な中、そんな私を遠くからそっと見守ってくれていた彼の優しさや懐の深さを再認識し、改めて「やっぱり私には彼しかいない」と思うに至ったのです。

あの時、もっとちゃんと話しておけば…

久しぶりに会った彼は、少し痩せたように見えました。「自分のことばっかり考えててごめんね」と泣きそうになった私を、彼は「それは俺も同じだよ」と笑い飛ばしてくれました。そして、お店がコロナ以前の状態に戻るまではまだまだ時間がかかるけれど、テイクアウトの新しいお客さんも増え、少しずついい方向に向かってきていると話してくれました。

その後、彼とは、お互いの経済状況やライフプランも含め、将来のことをしっかり話し合うことができました。実は、彼の方もずっとこういう話をしておく必要性を感じていたようです。

人生、どう転ぶか本当に分かりません。コロナさえなければ。あの時、もっとちゃんと将来について冷静に話ができていたら――そう考えてしまう自分もいます。でも、私はとても幸運なのだと思います。昔の人はうまいことを言ったもので、「雨降って地固まる」とはこのことなのでしょうね。

つい先日、彼から2度目のプロポーズを受けました。「キャンセルは絶対ないから!」という言葉に、彼の強い覚悟を感じました。どうやら、私の影響を受けて、彼もiDeCoを始めるようです。経営者である彼も投資の経験はあまりないらしく、ビギナー同士、マーケットについて勉強しながら、まずはそれぞれが老後資金2000万円を目指してコツコツと積み立てを継続していくつもりです。

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※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。