今回はアクティブファンドの運用力を見定めるための定性評価の全体像と、その中の運用体制に関わる評価項目と判定基準についてご説明しました。現在開示されている情報のみでは、多くの評価項目でプラス評価ができず、結果的に低い評価に甘んじる投資信託も多くなると思われます。しかし、運用力によって運用成績に大きな差が出るアクティブファンドには、不確かな情報や見込みで投資することは避けるべきでしょう。あくまでも対象ファンドを保守的に評価し、良く理解した上で、投資を行うべきと考えます。

次回はアクティブファンドの運用力評価のうち、運用プロセス並びに情報開示に関わる評価項目と判定基準についてお話しします。