<前編のあらすじ>
34歳の会社員、中西耕平さん(仮名)は、妻の歩さん(仮名)と2歳の長男・海人くん(仮名)との3人家族。結婚5周年を迎え、念願のマイホーム建設を決意しました。
両家の実家からの援助で理想的な土地をキャッシュで購入し、複数の業者から見積もりを取った結果、最も安い料金を提示した施工会社と契約。しかし、着工が遅れる中で施工会社が突然倒産し、2500万円を超える住宅ローンだけが残される事態となりました。
●前編:【夢のマイホームで“勝ち組確定”のはずが…施工業者倒産で「住宅ローン2500万円」だけが残った一家の地獄】
安い料金に釣られた施工会社選び…担当者への信頼が裏目に
マイホームの建設を依頼した施工会社が倒産。そんな報道ドキュメンタリーに出てくるような出来事がまさか自分の身に降りかかってくるとは、夢にも思いませんでした。
結婚5周年で長男の海人の幼稚園入園を控えた私たち夫婦は、互いの実家からそう遠くないエリアに条件のいい土地を見つけ、そこに家を建てることにしました。
妻の歩がネットで探した数社から見積もりを取ったら、レベチで安い料金を出してきたのがその会社でした。最初は大丈夫かという思いもありましたが、ウェブサイトに掲載された事例や評判を見ても特に気になるところはなかったし、何より、20代の担当者は仕事熱心で、特にキッチンに思い入れの強かった歩の要望にも丁寧に向き合ってくれたので、次第に信頼を深めていったのです。
ですから、2500万円を超える住宅ローンを組んで引き落としが始まった後、なかなか着工しなかった時も、担当者の「担当する職人さんの前の仕事が長引いているため、こちらに手を着けられない」という説明を鵜呑みにし、歩と「建設業界も人手不足なんだね」などという軽口を交わすほどお気楽でした。
倒産の通知を受け取ったのは、それから数週間後。1週間ほどして担当者が真っ青な顔をして我が家を訪れ、ひたすら頭を下げましたが、今後の対応については何の説明もありませんでした。
突然の倒産への驚きや怒り、さらにこれから自分たちはどうなってしまうのだろうという不安はむしろ、その後日増しに強くなってきました。
