10/27週のポイント

では来週の予定です。アメリカの政府機関閉鎖が続いており、経済指標の発表は引き続き未定です。一方、来週は日米や米中首脳会談に加え、中銀ウィークです。

来週のFOMCでは利下げが確実な情勢です。また、量的引き締め(QT)の停止を決める可能性もあります。但し、利下げは織り込み済みであり、QT停止も広く見込まれており、FOMC後のドル安は限定的でしょう。9月のFOMC後、利下げが織り込み済みだった結果、ドル円はその後、上昇しています。

一方、日銀は利上げを見送るでしょう。植田総裁が利上げの必要性に言及すれば、一定の円安抑止効果が見込まれますが、物価の上昇リスクと下振れリスクの双方に言及した場合、ハト派姿勢と映り、円の続落を招くでしょう。

日米サミットに際し、トランプ大統領による円安牽制には一定の注意が必要です。もっとも、牽制がなければ逆に円安が加速する可能性も否定できません。加えて、米中サミットにて、関税交渉を巡る何らかの前進が見られた場合、ドル買いが強まる可能性も十分です。

総じて見て来週も155円程度まで想定しておく必要がある上、ドル安円高が進んだ場合も150円割れは押し目買いの水準として意識されそうです。(スライド18)

 
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