今回は「米国、12月利下げはあるのか?」について解説します。また、円買い介入までの距離間のほか、各地区連銀のデータから米経済について概観します。

 

 

 はじめに直近3カ月間のドル円相場です。自民党総裁選後、総じてドル高円安が進み、今週ついに9カ月ぶりの高値となる155円台を回復しました。但し、高値警戒感も強く定着するには至っていません(スライド2)。

 

 

次に、主要通貨の今週の対ドル変化率を見ると円が独歩安でした。ただ、アメリカドルも円とポンドに次いで弱かったことがわかります。従って、今週のドル円の155円台回復は専ら円安によるものだったことになります(スライド3)。

 

年初来の動きを指数化してみると、今週はスウェーデンクローナ円やカナダ円が年初来高値を更新し、スイスフラン円やユーロ円は史上最高値を更新しました。また、ドル円も年初の水準まであと2%程度まで浮上してきました(スライド4)。