今回は「悪い金利上昇と円安の関係」について解説します。

 

まず、各通貨ペアの年初来の動きを指数化したチャートで振り返りましょう。今週もスイスフラン円やユーロ円が史上最高値を更新するなど、円安が進みました。また、出遅れていたドル円もようやく年初の水準を回復する場面が見られました(スライド2)。

 

一方、主要通貨の対ドル変化率をみると、今週は安全資産とされるスイスフランも円と同程度、下落しています。世界的に株式相場が下落する中でのスイスフランの下落は、裏を返せばそれだけドルがかなり強かったことを示しています。今週のドル円の上昇は円安とドル高の両輪によって力強く上昇したことがわかります(スライド3)。