今回は「相互関税違憲判決、為替相場のゆくえ」について解説します(スライド1)。

 

今週のドル円相場はジリ高に推移し、155円台を回復しました。年初来のドル円は159円45銭を高値に徐々に上値が切り下がってきた一方、下値もレートチェック翌週の152円10銭、先週の150円27銭と切り上がっており、三角持ち合いを形成しつつあります。いずれ上下のどちらかに放たれると考えられますが、材料を整理していくと上放れする可能性の方が高いと考えられます(スライド2)。

 

今週の対ドル変化率をみると、ドルが全面高となっており、円は最下位に位置しています。今週のドル円の上昇はドル高と円安の両輪が影響したと考えられます。まず、円から見て行きましょう(スライド3)。

 

衆議院選挙後は円の買い戻しが先行しました。そこで改めて投機筋のポジションを見ると年金などやや長めのスパンの投資家を多く含むアセットマネージャーズが円ロングである一方、ヘッジファンドなどを含むレバレッジドファンド勢は円ショートです。

ただし2月10日時点で1月のピーク時に比べ、円ショートは半減している上、そこからさらに10日間が経過しています。現時点ではさらに円ンショートが縮小していると考えられ、円の買い戻しは一服した可能性が高いでしょう。

 

また、先週もご紹介したリスクリバーサルをみると3カ月物については自民党総裁選前よりも低い水準に位置しており、ドル円上昇期待がかなり後退しています。ただし、先週に比べると持ち直している上、1年ものは引き続き自民党総裁選前の水準を上回っています。

中期目線ではドル高円安を見ている市場参加者が多いと思われます。円の買い戻しが一巡した可能性と合わせてみるとドル円の下値不安は和らいだと考えられます(スライド5)。