三菱アセット・ブレインズが公販ファンドで集計した2026年5月の資金流入額上位20ファンドでは、外国株式ファンドへの資金流入が継続し、トップ10のうち8本が外国株式で、ほかは国内株式1本、エマージング株式1本だった。公販ファンドは、ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信を除いた公募投信。
流入額上位20ファンドのトップ3は前月同様に三菱UFJアセットマネジメントが設定する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)(愛称:オルカン)」(流入額3437億円、前月2956億円)、第2位は同じく三菱UFJアセットの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(同1732億円、1545億円)、第3位はインベスコ・アセット・マネジメントの「インベスコ 世界厳選株式オープン(ヘッジなし、毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)(同1156億円、1318億円)だった。トップ3は盤石の人気を誇り、現在の投信市場では、このトップ3に続くファンドの模索が続いている。
第4位には4月の新規設定ファンドである「モルガン・スタンレー フィジカルAIファンド」(流入額642億円)(設定日:4月28日、設定は大和アセットマネジメント)が上がり、前月第4位だった同じく4月設定の「ノムラ・エマージング・オープン」(同327億円)(設定日:4月21日、設定は野村アセットマネジメント)は第9位に後退したものの、トップ10をキープした。また、5月の新設ファンド「成長戦略フォーカス・ジャパン」(同487億円)(設定日:5月29日、設定はアセットマネジメントOne)が第7位にランクインした。
人気ファンドが新規購入停止
新設ファンド以外でトップ3に接近する人気を獲得しているのは、第5位のフィデリティ投信が設定する「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD」(流入額:574億円)、第6位の朝日ライフアセットマネジメントの「WCM世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」(同521億円)がある。トップ3のように月間で1000億円を超える資金流入が継続しているわけではないが、毎月コンスタントに500億円を超えるレベルでの資金流入がある。
そして、第8位につけている「ベイリー・ギフォード世界成長戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」(愛称:クロスオーバー・グロース)(流入額:440億円、設定は三菱UFJアセットマネジメント)も4月以降に人気化しているファンドの1つだ。同ファンドは、未上場株式にも投資するファンドで6月にIPO(新規株式公開)を予定する「スペースX」を運用ポートフォリオのトップに組み入れていることから、「スペースX」のIPO関連情報がニュースになる頻度に応じて人気を集めるようになった。ただ、6月5日受付分を持って、ファンドの新規購入申し込みの受付を停止してしまった。ファンドの流動性の制約から運用会社は「適切な運用資産規模での運用を継続するため」と受付停止の理由を伝えている。三菱アセット・ブレインズでは「特に未上場株式や中小型株式に投資するファンドにおいては、こうした運用資産規模のリスクにも留意が必要」と注意喚起している。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

