今回は「米国株と円高は続くのか?」について解説します。

 

今週のドル円は週初154円台で堅調に推移しました。但し、その後は米国株の下落やそれにつられた日本株の下落により、何度か153円を割り込む場面が見られました。現在は153円台を回復して週末を迎えています。(スライド2)

 

 

今週の主要通貨の対ドル変化率を見ると円が独歩高だったことがわかります。また、円とユーロに次いでドルも堅調に推移した結果、総じてクロス円が下落しました。CFTCのデータは9月23日時点で更新が止まっていますが、おそらく投機筋のポジションは円ショートと傾いているのでしょう。

この為、株価の下落によるリスク回避姿勢の高まりが円の買い戻しを誘ったと考えられます。もっとも、円独歩高とは言え対ドルで0.5%前後にとどまり、ドル円も153円割れでは底堅さを見せたとみることできます。(スライド3)

 

 

その円買いを誘ったのが株式相場の下落でした。そこで各国や地域別のMSCI株価指数の変化率を見ると米国株の下げ幅が最も大きかったことがわかります。(スライド4)