8/25週のポイントは

それでは来週の主な日米の予定とポイントを見ておきましょう。

9月の第1週に雇用統計をはじめとする重要指標が目白押しとなりますが、来週は29日にPCE(個人消費支出物価指数)が発表されます。FRBが金融政策を判断する上で参照としているのはCPIではなくPCEですから重要です。パウエル議長講演後、利下げの織り込みが高まったとは言え、先週末と比べてその程度は概ね同じです。この為、来週はパウエル議長の講演後に進んだ金利低下、株高、ドル安がいくらか揺り戻されると考えられます。加えて、翌週の指標発表を前に来週はやや様子見姿勢が強くなると考えられ、ドル円は概ね146円から148円で推移すると考えられます。

一方、リスク要因はウォラー理事の講演です。ウォラー理事は前回のFOMCでも利下げを主張し、据え置きに反対票を投じたハト派です。パウエル議長が次回の利下げをある程度示唆した中で、ウォラー理事が改めてハト派色の強いメッセージを発した場合、市場の利下げの織り込みが一段と高まって金利が低下し、ドル円も146円を割り込むと考えられます。日本時間の29日の朝5時と早い時間帯ですが注目です(13ページ)。

 

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