退職代行は賛否の分かれるサービス
この春、新卒が1か月もせずに退職代行をつかう状況を多くのメディアに取り上げられました。退職代行というサービスが広く認知されつつある証拠です。その一方で、「うちは退職代行を使って辞めた人は、絶対採用しません」「なぜ退職代行という仕事が成立しているのかわからない」というお声もあります。
退職代行は賛否の分かれるサービスです。特に働き始めて間もない新卒の退職理由は、他人から見ると自分勝手に映る場合もあります。
いわゆるZ世代は、コスパを重視する世代といわれています。人手不足のなか売り手市場でもあり、よりよい職場に転職できる可能性は高いのですから、過酷な環境で我慢するより、自分の将来や健康を優先にするのは自然な判断でしょう。さらに退職代行を使えば、約2万円で退職に伴う心理的な負担まで軽減できます。
Z世代の考え方は、ほかの世代にも影響を与えています。退職代行の利用者が増えるにつれ、私たちがいちばん利用してほしい、ブラック企業から抜け出せない方からの依頼も届くようになりました。