◆ジャンプアップした「フィデリティ・米国株式ファンド」とは?
トップ10圏外から第7位にランクインした「フィデリティ・米国株式ファンド Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」は、フィデリティの「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した個別企業分析により、業界トップレベルの経営の質と構造的な競争優位性を持つ銘柄を幅広く発掘する。投資対象は、米国を中心として全世界株式(日本を含む)。米国株式を中心に組み入れ銘柄を選んでいるが、「S&P500」と比較すると、2024年10月末時点のポートフォリオでは、組み入れ銘柄数311銘柄のうち、「S&P500」採用銘柄は48%にすぎない。また、中型株や小型株にも積極的に投資し、ポートフォリオの中小型株比率は50%を超えている。
2024年12月末時点で過去3年間のトータルリターンは102.68%で、「eMAXIS S&P500インデックス」や「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」などを上回る成績をあげている。「S&P500」に集中している投信人気は、「S&P500」と異なる投資先を求めている。その点では、組み入れ銘柄の内容が大きく異なり、高いリターンを残している当ファンドは「S&P500」の分散投資先としても注目される存在といえる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩