日本株は軟調に推移
日本株も振り返っておこうと思います。
日経平均株価は週を通じて少し軟調な動きでした。今週は13日がお休みでしたから14日スタートとなりました。州のはじめは前週金曜日に発表された雇用統計を受けて米国の株が大きく値下がりし、週明けの株も下がった。その動きを受けて日本株も軟調に推移しました。
その後、日銀氷見野副総裁の発言がやや利上げに前向きと受け止められ、少し長期金利が上昇。株の上値を抑える動きになりました。
また、15日は米国で新しい半導体輸出規制という話が出ています。これを踏まえてNVIDIAをはじめとした半導体銘柄の株価が下がった。その動きを受けて、日本でも半導体銘柄が値下がりしました。さらに植田総裁の発言による利上げ観測があり円高になっています。
16日はCPIの落ち着きを好感して米国株が上がったという前日の動きを受け、日本でも反発しました。
ただ、週を通してみると、円高が重しとなり17日、日本株は戻り売りにあってしまう。こんな動きになりました。つまり今週は円高で株がさえない中、金利は高止まりという状況ですね。
以上が今週の振り返りとなります。
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後編では昨年7月31日から8月5日にかけて起こった日本株の歴史的な急落劇、その要因について解説します。
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