年金は65歳から?
美穂さんは久々に学生時代の同級生の友人と会いました。すると、話題は年金のことになり、「もう年金生活が近い年齢になってきた」とお互い改めて実感します。ところが、その友人から「年金は63歳から受けられる」との話がありました。これに対し、美穂さんは「あれ? 年金って65歳からじゃないの?」と思います。
このことが気になった美穂さんは年金事務所に行って確認することにしました。そこで窓口の職員は「このままですと、確かに美穂さんは65歳から受け取れるようになりますね」と回答します。美穂さんは「あ、やっぱりそうか」と思います。そして、「このまま今の夫の扶養に入り続けてパートをして、65歳になれば元夫の分も含めた年金で生活ができるのね」と続けます。
しかし、これに対し職員は「美穂さん、扶養から外れて社会保険に加入して働く予定はありませんか?」と確認します。いきなりそう尋ねられた美穂さんは「そんな予定ないな。扶養を外れると社会保険料とか払って手取りも減るんでしょ、それは嫌だしな」と答えます。
職員は「そうですか、あと2カ月厚生年金に入るだけで、100万円多く年金を受け取ることもできるのですが」と言われます。
「え? 何それ? どういうこと?」と気になる美穂さん。職員から案内されたことは一体何を意味するのでしょうか。
●美穂さんが年金事務所で受けた驚きのアドバイス。2カ月の厚生年金加入で100万円多く年金を受け取れる理由は、後編【「今日知れてよかった」扶養内で働く60代パート主婦が社会保険加入を決意…背中を押した年金面のメリット】で詳説します。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。