転職のきっかけも人事評価
人事評価によって、意欲ももちろん変化する。
人事評価によって、仕事のモチベーションが下がった経験を問うと、「とてもある」(44.8%)が一番多く、以下、「どちらかといえばある」(31.6%)、「どちらかといえばない」(15.8%)だった。
下がった理由は次のとおり。
「やってもやらなくても全員同じ評価のため」(20代・男性・公務員)、「上司に意見したことで評価が下がったため」(20代・女性・コンサルタント)、「業務について理解していない人が評価者であり現実に即していないため」(40代・男性・コールセンター)、「成果によって評価すると言いながら実際は年功序列で給与が決定されていたため」(20代・女性・製造)、「自己研鑽を積んでも評価に反映されず努力して技術を高める意欲がなくなったため」(30代・男性・医療福祉介護)
そのためか人事評価が原因で転職をすることもあるという。同調査では、「転職を検討した(検討中)」(48.6%)が最も多く、以下、「転職しなかった(検討もしなかった)」(32.7%)、「転職した」(18.7%)と続いた。検討中も含めると、6割超の人の人事評価が転職の機会となったことが明らかになった。
人事評価を改善してほしいと望む声も高止まりで、71.0%の人が「会社の人事評価に改善してほしいことがある」と回答した。
同調査では具体的に以下のようなコメントが挙げられた。
「明確な評価基準を設け、周知をしてほしい」(30代・男性・管理)、「能力給の目安を明確にしてほしい」(20代・女性・コンサルタント)、「評価の給与反映と適切なフィードバックを実施してほしい」(30代・男性・管理)、「部下が行っている業務内容を正しく理解して評価してほしい」(30代・女性・その他)、「部下からも“上司としてどうか”の評価をさせてほしい」(40代・女性・企画マーケティング)
<調査概要> 調査名:人事評価に関する満足度調査 調査期間:2024年10月9日~10月16日 回答者:455人