人事評価 6割超「明瞭」と感じず

人材支援を提供するワークポートは10月24日、「人事評価の満足度」についての調査結果を公表した。インターネット調査で行われ、有効回答数は455人だった。

「会社の人事評価の基準は明瞭か」を問うと、「あまりそう思わない」(31.6%)が最多で、「ややそう思う」(30.3%)、「まったくそう思わない」(30.1%)と続いた。

出所:人事評価に関する満足度調査

会社の人事評価の基準は明瞭だと思わないと回答した人を対象に「不明瞭な点」を問うと、自由記述で以下のようなコメントが寄せられた。その一部を紹介しよう。

「評価基準が従業員に公開されていない」(30代・女性・管理)、「成績より評価者の好き嫌いのような気がする」(40代・男性・運輸交通)、「評価に対する根拠の具体的な説明が一切ない」(20代・女性・公務員)、「評価面談がない。賞与の基準もまったくわからない」(40代・男性・建築土木)、「絶対評価ではなく、相対評価となっている」(30代・女性・システムエンジニア) 

人事評価の満足度はどうだろうか。「会社からの人事評価に満足しているか?」の質問には、「やや不満がある」(34.9%)がもっとも多く、以下、「とても不満がある」(32.5%)、「やや満足している」(26.4%)だった。

出所:人事評価に関する満足度調査

理由についても、以下のようなコメントが寄せられた。

「上司の好き嫌いで評価され、客観的な能力評価がないため」(30代・男性・管理)、「業務内容や成果に対して給料が低いため」(30代・女性・製造)、「定量的な基準もない中で、面談もなく一方的にスコアを通知されるため」(40代・男性・その他)、「毎回同じ評価しかされず、何が良いか、悪いかもわからないため」(20代・女性・医療福祉介護)、「数値で成果が判断できる目標以外の取り組みや成果は評価されないため」(40代・女性・管理)