転職して年収アップするかは半々
まずは転職前後の年収の増減から。今回の調査は、職業紹介サービスなどを提供する株式会社GOLD CAREERが男女446人に実施。
調査結果では、「年収が上がった」と回答した人が45.5%と最多。一方で「年収が下がった」と回答した人も41.5%と同程度存在。「転職=年収アップ」という単純な図式ではないようです。
「50代以降」だと「転職で年収が下がった人」のほうが多い
一般的に年齢が上がるほど役職や年収も上がるとも言われますが、転職による年収の増減は年齢によってなにか特徴があるのでしょうか。調査では年齢別の年収の増減を集計。結果、「年収が上がった」と回答した人の割合が最多なのは「20代」で53.6%。次いで「30代」44.8%、「40代」が44.6%と続きます。若手社員はキャリア形成の途中であることから、年収の伸びしろも大きいことが要因としてありそうです。
逆に「50代」「60代」では「年収が下がった」と回答した人がそれぞれ60.0%、87.5%と、「年収が上がった」と回答した人(20.0%、12.5%)を大きく上回る結果に。ベテラン社員だと前職で役職に就いている人も多いと思われ、転職後も前職以上の役職を維持するのはハードルがあるのかも。また定年後だと嘱託社員として一般社員より低い年収で働くケースも要因としてありそうです。
一般的に男性は女性より年収が高いとも言われますが、転職における年収の増減では男女別でなにか特徴があるのでしょうか。調査では、男女別に年収の増減を集計。
結果、「年収が上がった」と回答した人は、「男性」が50.2%、「女性」が39.3%。一方で「年収が下がった」と回答した人は、「男性」が38.8%、「女性」が45.0%。女性だと転職で年収が下がった人のほうが多いようです。女性の場合、結婚や子育てで会社を退職してから、次の会社に転職するまでにブランクができるケースがあることなども要因としてありそうです。