自分にとって都合のいい解釈をしない「データの重要性」

 できる限りの頻度で投資関連の必要データを小まめにチェックし、目の前の相場の現状分析&判断を怠らないことが何よりの「自分スタイル」。そうすれば、いたずらに不安に苛(さいな)まれることもなくなるでしょうし、自分にとって都合のいい解釈だけをしてしまうといったケースも減らせるはずです。

もちろん、データ量が多いに越したことはないわけで、経験と実績を積みながら量を増やしていく努力も怠りなくしたいものです。

上場企業の“稼ぐ力”は上昇、株価の上値余地に期待しよう

私たちが投資対象とする上場企業の“稼ぐ力”はひところよりも格段にアップしています。その進捗度合いを外部からチェックする環境も整ってきており、企業収益の拡大余地=株価の上値余地は着実に広がっていると期待しましょう。

経済アナリスト・日経CNBCコメンテーター 田嶋智太郎氏

 

1988年慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券勤務を経て独立。金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の生涯生活設計などの研究のかたわら、自治体や新聞社(政経懇話会)、商工会議所、商工会、金融機関、民間企業などにて講演。著書に「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)、「硬派の戦略投資」(日本証券新聞社)など。日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーターほかTV出演多数。ウィークリー投資レポート、メールマガジンなども配信。