証券会社と銀行、なんと“ほぼ互角”という結果に!

NISAを始めるためには、証券会社や銀行などの金融機関で「NISA口座」を開設する必要があります。「新NISAで初めて口座開設した利用者」は、証券会社と銀行のどちらを選んでいるのでしょうか? 

株式会社oricon MEによる「オリコン顧客満足度®調査」(対象者6028人)によれば、以下の結果になりました。

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」 

証券会社(44.0%)と銀行(49.2%)、ほぼ互角。ネット証券全盛のなか銀行で口座開設した人も多く、それぞれに利点があることが見て取れます。参考になるのが「利用前に重視した点は?」という質問への回答です。

例えば証券会社の場合、1位は「投資できる商品の豊富さ」(42.4%)。さらに「取引手数料の納得感」(31.4%)や「決済方法の豊富さ」(23.8%)、「ポイント還元率」(17.7%)などの理由も上位にランクインしています。

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」

一方の銀行は、1位が「投資できる商品のわかりやすさ」(32.7%)。そして「NISA口座開設手続きの容易さ」(25.2%)や「運用状況のわかりやすさ」(22.7%)、「問い合わせの際の担当者の対応力」(19.7%)も上位に並んでいます。

これらの結果をふまえると、「商品や決済方法は多い方がいい」「手数料も抑えたい」という人は、証券会社を選んでいるようです。そして「簡単に口座を開設したい」「商品や運用状況もきちんと説明してほしい」と考える人は、銀行を選んでいるという傾向が見て取れます。

ざっくり言うなら、“選択肢の多さとコスト”を重視するなら証券会社、“分かりやすさとサポートの丁寧さ”を重視するなら銀行と言えるかもしれません。