NISA口座を開いた後、証券会社と銀行で違いは? 

では、NISA口座を開いた後、証券会社と銀行ではどんな違いがあるのでしょうか。同調査では「担当者の対応有無」についても調査。口座を開設した後、何らかの方法(対面・オンラインまたは電話・メール・チャットなど)で、手続きや相談、問い合わせの対応をしてもらったかどうかを尋ねています。

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」

証券会社では「対応してもらったことはない」(74.3%)が最多に。直接のやり取りがない状況が伺われます。

一方の銀行は、「営業担当者に対応してもらった」(51.6%)が最も多く、次に多いのが「口座開設の窓口担当者に対応してもらった」(24.6%)。サポートを受けている人が多いことが分かります。「何かあったときに不安」と思うなら、銀行を選ぶ方が良いかもしれません。

ただし証券会社は、「利用前に重視した点は?」でも見たとおり、“選択肢の多さとコスト”に魅力を感じている人が多い様子。そもそも「自分で調べて判断できそう」という人が、証券会社を選んでいるのかもしれません。

なお参考のために、口座開設後の投資について少しだけ、先輩たちの例を見ておきましょう。

新NISAには、積立投資を行う「つみたて投資枠」と上場株式やREIT(不動産投資信託)にも投資できる「成長投資枠」があり、併用可能です。

証券会社と銀行ともに、「どちらも併用して運用」が過半数に。ただし証券会社に関して「60代以上」は、「成長投資枠のみ運用」が4割以上(42.7%)。若い頃から、個別株への投資を行ってきたことが背景にあると推測されます。

旧NISAが始まったのは2014年1月。開始から10年が経つなか、着実に認知度が向上しています。新NISAになったことで、非課税で投資できる金額が増加。気になっているなら、「自分には証券会社?それとも銀行?」というところから考えてみてはいかがでしょうか。

《調査概要》 2024年 オリコン顧客満足度®調査 『新NISA 証券会社/銀行』 利用実態データ

■発表日:2024年7月8日 
■調査主体:株式会社oricon ME 
■調査方法:インターネット調査
■サンプル数:計6,028人(【証券会社】:3,247人、【銀行】:2,781人)
■調査期間:【証券会社】2024/4/5~4/15、【銀行】2024/4/5~4/22
■定義:2024年1月1日から導入された新しいNISAを取り扱っており、金融庁の認可を受けている証券会社/金融庁に登録されている銀行 ただし、対面での口座開設・取引のみに対応している証券会社/銀行は対象外とする
■調査対象者:性別・指定なし 年齢・18~74歳 地域・全国
■条件:証券会社/銀行で2024年1月1日から導入された新しいNISAの口座での資産運用や取引を行っている人 ただし、旧NISA口座のみを使用している人は対象外とする
■URL:「オリコン顧客満足度®」公式サイト