ネット銀行は意外とNISAを提供していない
まず、実店舗を持たずネットを通じてサービスを提供するネット銀行が1社もランクインしていないという意外な調査結果には驚きではないでしょうか。
ネット銀行は同じグループに証券会社があると、事業の住み分けなどから新NISAを取り扱わないケースもあるため今回の調査対象から外れたことが要因として挙げられます。しかし、それでも大手のネット銀行が複数調査対象に含まれているので、他にも要因があるのかもしれません。
調査は株式会社oricon MEが、銀行で2024年1月1日から導入された新しいNISAの口座での資産運用や取引を行っている全国18~74歳までの利用者2781人を対象に実施。6項目で各社を評価し、評価項目別と総合でランキングを作成しています。詳しく見ていきましょう。
図表1 新NISA 銀行 総合ランキング(2024年 オリコン顧客満足度®調査)
アプリに積極的なあのメガバンクが総合1位!
総合1位は三井住友銀行。グループの総資産は約295兆円とメガバンク2位(2024年3月期)。銀行口座、カード決済、ファイナンス、オンライン証券・保険などをまとめて管理できるサービス「Olive」を2023年3月にスタートするなど、近年はアプリを起点とした顧客基盤の拡大にも積極的です。
評価項目別では、投資できる商品の豊富さなどを評価した「取扱商品」、Webサイト・取引ツールのメンテナンス頻度などを評価した「システム・セキュリティ」で1位を獲得。
寄せられたコメントでは、メインバンクとしての接点の多さから、「メインバンクと同じなので、アプリで一括管理できる(40代・女性)」「NISAを開設する際も相談に乗ってもらい、スムーズに開設できた(60代・女性)」といった声がありました。