湾岸エリアで中古マンション価格が上昇している背景

今回参考にするのはマンションリサーチ株式会社による東京23区の中古マンションを対象にした調査。中古マンション価格について、中央区や港区、江東区などの平均上昇率が特に高いことが調査からわかった。こうした都心エリアの勢いは今後も続くのか、価格上昇の背景を見てみよう。

同調査によれば、中央区や江東区では、特に湾岸のタワーマンションは眺望、都心からの近さといった利便性、最新の設備などもあって、若年層や共働き世帯、高所得層からの支持が高いという。エリアのブランド価値も高まっており、新築、中古とも活発な取引が行われ、継続的な価格の底上げにつながっているようだ。

湾岸地域に転入する層の世帯年収が高いことも特徴的だ。ほかにもインターナショナルスクールやオフィスが集まることで、外国人富裕層の定住も増えているという。資金に余裕がある購買層の存在は、価格上昇の伸びしろを考えるうえでプラスに働く可能性がある。

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