急速に順位を上げる「目黒区」と「品川区」 それぞれ異なる事情

2024年と2025年前半の中古マンション価格の平均上昇率を比較すると、トップスリーは中央区、港区、江東区が安定的な強さを発揮。一方で気になる変化もあるようだ。

同調査によると、注目は目黒区と品川区だ。目黒区は2024年に7位だったが、2025年前半には4位まで上昇。品川区も11位から7位に順位を上げている。どのような事情があるのか。

出所:マンションリサーチ株式会社 【東京都】中古マンション価格上昇エリア 港区は人口増加率最小でも高騰、中央・港・江東が“3強”

同社によれば、目黒区は代官山や中目黒など洗練された商業地を擁し、ライフスタイルを重視する層が憧れる住宅地として以前から人気があるという。さらに近年は旧山手通り沿いや目黒川周辺などが、景観と利便性がそろったエリアとして再評価が進んでいるそうだ。一方マンションの供給は限定的であることから、希少性も相まって価格が上昇しているという。

また品川区に関しては、リニア中央新幹線の開業や大崎・品川エリアの再開発から中長期的に注目度が上がりそうだと指摘。同調査ではビジネス街が近く、職場へのアクセスと生活環境のバランスが取れたエリアとして今後一層、注目度が上がると予想している。

調査概要 調査主体:マンションリサーチ株式会社 調査名:【東京都】中古マンション価格上昇エリア 港区は人口増加率最小でも高騰、中央・港・江東が“3強” 調査公表日:2025年6月20日