「投げ売り」どころか静観7割、追加購入2割の個人投資家

8月5日以降のパニック相場では、個人投資家はどんな投資行動をとっていたのでしょうか。調査はお金の悩みを相談できるプラットフォームを運営する株式会社400Fが全国のユーザー534人に質問。結果、「何もしなかった」と回答した人が56.1%で最多。「情報収集している」と併せて、取引を見合わせ静観していた人が75.4%に達しました。

また「運用額を増やした」と回答した人が19.5%に対し、「運用額を減らした」「運用をやめた」と回答した人はそれぞれ2.4%、0.8%と、暴落時に何か行動した人の8割以上は積極的に投資を継続していました。

この調査では5年以上の投資歴の回答者が半数を超えることから、2020年のコロナショックによる株価暴落とその後の回復を経験していたことも冷静に判断できた背景にあるのかもしれません。

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』

NISA民に試練も、意外と冷静

2024年1月開始の新NISAで投資デビューを果たした人にとっては初めての本格的な下落。新NISAでも盛んに言われている「長期・積立・分散」の投資方針が試されるところですが、実際はどうだったのでしょうか。

調査結果では、「何もしなかった」と回答した人が52.3%と最多。前問と同様、「情報収集している」と合わせて、取引を見合わせ静観していた人が7割以上に達しました。一方で「取引額を増やした」と回答した人は前問より増えて25.1%に。暴落でNISA民が投げ売りしたという報道も一部にありますが、実際は静観するか、むしろ追加で購入する人が多かったことが明らかに。 

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』