婚活は一方が一方的にチェックするものではない

国立社会保障・人口問題研究所の2022年「第7回全国家庭動向調査」によると、近年では少しずつ改善傾向にあるものの、それでもいまだに「女性側が8割程度の家事を担っている」というのが実情です。共働きを希望する陽子さんの「ワンオペで苦労したくない」という願望も、間違っているとは言い切れません。

ただ、「一方的に家事育児を押し付けられたくない」これは、新一さんも含めて誰だって望むことです。もちろん生活費などのお金関係も同じです。自分がされてイヤなことをなぜ彼にだけさせたのか……客観的に見れば、彼の反応は当然のことといえます。そういえば、最近の某テレビ番組でも似たような事例がありましたね。

最近では未婚率も増加傾向であり、未婚による出世や世間体などへの悪影響も薄れてきています。このため、最近では「ムリに結婚するくらいなら独身のほうがいい」という考え方も強まっているのが実情です。どちらか一方でもその相手との結婚に疑問をいだけば、結婚などすぐに破談になることも珍しくありません。

もちろん結婚相手を見定めることは大切です。しかし自分が見定めている一方で、相手からも見定められています。イヤなことを一方的にさせてくる相手と結婚したがる人などまずいません。この婚活以前の、人間関係としての当たり前を忘れないよう心がけましょう。