人と比べるのは不幸の始まり。比べるなら自分を中心に多角的に
人間は人と比べて自分の立ち位置を知る生き物です。そのため人と比べてしまうこと自体は、ある程度は仕方ないことといえます。特に友人知人や兄弟姉妹などの近しい相手の場合、その傾向はより顕著になりがちです。時にはうらやみ、嫉妬もするでしょう。
しかし一方で、「ヨソはヨソ、ウチはウチ」という言葉もあるように、程度が大事といえます。一度は勝てても、いつ負けるか分かりませんし、他の人に負かされることも多いのが一般的です。現代はSNSなどを介して簡単に他人の生活が見られる時代でもありますから、人との比較は、そのような終わりのない不幸の始まりになりかねません。
特に、夫や妻など自分以外を比べることは、当人をおとしめることにつながりがちですから、注意が必要です。たとえ略奪などしなくても、たとえば「あの人を見習って、もっと稼げ」などと言われて奮起する人などまずいません。いつか離婚になりかねない行為ともいえます。
どうせ比べるなら、自分を中心に多角的に考えることが大切です。今回の場合、清美さんと比べれば、容姿では勝てても、勤め先や年収などで負けているといえるでしょう。そして夫の年収は負けているかもしれませんが、智子さんは「専業主婦」希望を尊重してもらっています。
比較する時はつい盲目的になりがちですが、なるべくこのように考えて納得できる落としどころを探しましょう。