宮下さんに訪れた心境の変化

田中さんを通して兄の本音や弱さを知り、私自身の兄に対する気持ちも少しずつ変化してきました。まだ兄を受け入れることはできませんが、完全にシャットアウトしたいわけでもないというのが今の正直な気持ちです。

母のグループホームの職員の方とは、少し前からLINEのやり取りを始めました。仲間とダンスや折り紙に興じる母の画像が時々送られてきます。母は既にかつての母ではなく、子供時代に戻ってしまったかのようです。1浪した息子の大学受験が一段落したら、まずは母に会いに行ってみようかと思っています。

田中さんのご尽力がなかったら、私は兄や母との関係をもっとこじらせていただろうと思います。少なくとも、今のような心の安定は得られていなかったはずです。田中さんには本当に感謝しかありません。

田中さんはFP仲間や他業種の方々と連携しながら、社会による8050問題の当事者へのサポート体制の構築を目指していらっしゃいます。私のような思いをされている方には、一刻も早く、田中さんのような専門家に相談することをお勧めしたいと思います。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。