Q4.アドバイスが欲しくなったら、どこに・誰に相談できる?
中立的なアドバイスを得るためには、どこに相談すれば良いか。前提としたい考え方は、「利害関係のないプロ」に聞くことです。
私がもし証券会社に勤めていて、あなたに直接商品を売る場合。おそらく、⼿数料の⾼い商品をおすすめするでしょう。理由は簡単で、私に⼿数料が⼊るからです。
例えば「EV(電気自動車)関連ファンド」を売る場合、このような説明ができます。
「今後、ガソリン⾞はどんどん電気⾃動⾞に置き換わります。実際、2030年の国内シェアは55%の⾒込みです。今のうちに“電気⾃動⾞ファンド”に投資しておけば、利益を先取りできる可能性があります!」
このように事実やデータに基づき、「今買うべき理由」をお伝えすれば、商品に興味を持ってもらえるかもしれません。
ただ、悪い⾔い⽅をすれば……証券会社としては、商品の価格が上がろうが下がろうが関係ない。証券会社が儲けるためには「⼿数料の⾼い商品」を売ることが必須なのです。プロの意⾒だからと安易におすすめ商品を買ってしまうと、やたらと⾼い⼿数料を払うだけになるかもしれません。
このように相手がプロであっても、利害関係がある立場の人の話だけを鵜呑みにするのは少し危険かもしれません。できれば、「親族や信頼できる友⼈で、投資に詳しい⼈」に優先的に相談してみるのが良いでしょう。
投資に詳しい相談相手が身近にいない場合は、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれるIFA(Independent Financial Advisor:資産アドバイザー)に相談することも1つの選択肢です。IFAは証券会社と提携していますが、証券会社からノルマを課されることはありません。
投資をするなら、利害関係のないプロの話を聞く。なるべく多くのプロの考えに触れることで、あなたに合った投資先や投資スタイルも見つかるはずです。