Q3.相場が大暴落したら、どうすればいい?
長い投資人生、ほとんどの方はどこかで「相場の大暴落」を経験します。
直近で言えば、2020年2月の新型コロナウイルス発生。2022年2月から続くロシア・ウクライナ問題。この短い3年の間に2回、世界中で株価が大きく下がりました。このような大暴落が起こるのは投資を始めた翌日か、はたまた5年後か。こればかりは予想できません。
では、大暴落はどう乗り越えれば良いのでしょうか。具体的な対処法は、2パターンあります。
① 長期目線で考え、余計なことはしない
1つは、何もしないこと。いくら資産価値が下がろうが資産を手放さず、今までどおりの投資を続けるのです。
例えば「つみたて投資」であれば、価格が上がれば資産価値アップ、価格が下がれば安く投資できる、と考えられます。投資により得られるリターンを、一時的なものでなく長期目線で考える。この視点を持てば、大暴落で必要以上に心を惑わされることも少なくなります。
② チャンスと捉えて投資額を増やす
そしてもう1つは、投資額を増やすこと。なぜなら株価が大暴落したときこそ、狙っていた株式を安く買えるからです。
良い企業には、環境の変化に適応する力があります。例えば新型コロナウイルスの発生により、飲食企業のほとんどは大きなダメージを受けました。それでも、店舗内の感染対策を徹底したりテイクアウトに力を入れたりするなどの対応をとり、生き残った企業も多くあります。このような対応にはコストがかかるため、「売り上げや利益をあげており、純資産を多く持つ企業」であれば、危機に対応し株価も回復する可能性があります。
大暴落を経験すると、多くの人は動揺します。私もコロナショックで資産がかなり目減りし、「このまま世界経済は元に戻らないのでは……」と心配になりました。しかし、みんなが弱気になる相場こそチャンス。相場が大きく下がったときは、株式や投資信託も割安で買える絶好のタイミングになるかもしれません。